つれづれなるままに

日常を語る

〜ウィッグが空に舞い上がつたと〜〜

 2月の夕方やったね。バレンタインデーが終わった頃やった。風が吹きよった。春一番てニュースでいいよつた。結構強くてバックをしっかり押さえとかんと飛んでいきそうやった。せっかく髪型も決めとったのに、春風のせいでぐちゃぐちゃになって困っとったけん。ちょっと待っとった。神様お願いします思いながら部屋の中から見とつたらちょうど風がやんだと。ナイスタイミングと思って歩き出そうとしたら、また風が吹いてきたと。そしたら私が被っとったうウィッぐが下からの風をまともに受けてね。ふわふわ風船のごとなって、高ーく舞い上がっていったと。やっと降りてきたと思って追っかけたら、おむすびころりんみたいにコロコロ転がってなかなか追いつけんやった。多分、周りの人もだいぶ笑っとったと思うけど、恥ずかしいと思いつつ、自分でも妙におかしかったね。

 これ,実話です。

 世の,ウィッグ愛好者の皆さま、春一番には充分お気をつけくださいましいな。方言で失礼いたしました。