つれづれなるままに

日常を語る

緊張から始まったパーキンソン病

 パーキンソン病にかかつて、20年近くなります。診断書等を見ないと、正確な年次はでてきません。過ぎてみると,あっという間ですが、色々ありました。経験年数でいうと、トップクラスに入るのではないかと思われます。

 私の場合は,右手の震えから始まりました。そもそも人前に立つこと自体苦手ですから、その時も、全身で緊張していたわけです。例によって、手足が小刻みに震えはじめました。嫌だなあと思って、左手で震えを止めようと押さえたのですが、これが逆に反応したというか、要らぬスイッチを入れてしまったようで、ますます震えは激しくなり、冷静さを失い、何を話しているのかさえ、もうわからなくなってしまいました。私の方を見ながら,隣りの人と何やら話している様子がさらに追い打ちをかけ、早く早く、その場を逃れたい、ただそれだけでした。  今でもその時のことを思い出すだけで、手が震えてきます。