つれづれなるままに

日常を語る

ガンの手術とセカンドオピニオン

ガンの手術とセカンドオピニオン
 何しろ嘆いていてもしょうがない。1分でも1秒でも早く手術をして、成長していたがんを取り除かねば命に関わる。
 けれども、はじめての大きな手術、現在医となってくださっている先生にお任せしていいのかどうなのか、大いに迷った私は、近くの専門の病院に行き、意見を伺うことにした。
 当時、セカンドオピニオンの先生のご意見をお尋ねするのに約1万円支払ったと覚えている。
 恐る恐る診察に入ると、自信たっぷりで権威のありそうな外科の先生が私の持参した画像をしばらく眺めておられた。その後ようやく口を開いて、「それで何を聞きたいのかね。1万円分だけはしゃべるよ。」とのたもうた。
そしてに出た言葉、「そうだね、再来年の桜は見られないだろうね。他に何か聞きたいことある?」
1万円分のお言葉に返す気力もなく、黙って診察室を後にした。
 来月、5回目の満開の桜を見に行く予定。